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MBTIの内向型表記はすべて間違いな件。

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性格診断でMBTIというものがある。そのMBTIはユングの心理学をベースに作られている。

 

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、ユングの心理学的類型論(Psychological Types)をもとに、1962年に米国のブリッグス(Briggs,K)とマイヤーズ[1](Myers,I)によって研究開発された

 

私はこのMBTIでINTJ型と診断された。簡単にMBTIの表記を説明する。

 

  • 思考ThinkingでT。
  • 感情FeelingでF。
  • 感覚SensingのS。
  • 直感iNtutionのN。

 

  • 内向的Introverted でI。
  • 外向的ExtraveredeでE。

 

  • 判断的態度JudgmentalでJ。
  • 知覚的態度PreferenceでP。

 

たとえばINTJならI内向、N直感、T思考、J判断的態度とこうなる。さて、このMBTIを深く調べていくと、内向型について大きな矛盾、大きな間違いを見つけてしまった。

なぜ、今までこのことに気づかなかったのだろうか。この記事ではその矛盾をMBTIがユング心理学をベースにしているという事実をもとに話を進め間違いを指摘していこうとおもう。

外向型に関しては矛盾がないので安心してほしい。なお、私はユング心理学やMBTIは趣味で嗜む程度で、まともに勉強したことがないので、的外れなことを言うかもしれないがご了承を。

 

■MBTIの問題点

MBTIにはESTJ,ESFJ,ESTP,ESFP,ENTJ,ENTP,ENFJ,ENFP,INTP,ISTJ,ISFJ,ISTP,ISFP,INTJ,INFJ,INFPと合計16種類のタイプがあるが、必ずJかPかに分別される。

このJとPの使い方が内向型に関していえば、間違ってるのではないかということを指摘したい。そしてそれに伴って、MBTIで内向型だと診断された人は、主要心理機能の順番が変わってくるということを付随して指摘したい。

順を追って説明していこう。そのためには、まずMBTIのベースであるユング心理学について簡単に触れていく。

 

■ユング心理学について

心理学者であるカール・グスタフ・ユングは、人間の心の働きに関して、4つの心の機能(思考-感情の合理機能と、感覚-直感の非合理機能)と、2つの心的エネルギーの方向(外向-内向)を掛け合わせた8つのタイプに類型した。

外向型×思考、外向型×感情、外向型×感覚、外向型×直感
内向型×思考、内向型×感情、内向型×感覚、内向型×直感

ひとまず簡単に合理機能と非合理機能について述べる。

合理機能

思考-感情の合理機能とは、認知機能のことで外界の刺激/情報を判断する機能である。たとえば人から何か話を聞いたときに、「なぜだろう?」と考えたり「嬉しい」と感じたり、何らかの判断を付け加えるため合理機能という。

非合理機能

一方の、感覚-直感の非合理機能とは、外界の刺激/情報を知覚する機能である。

知覚とは、感覚から受け取った刺激/情報を統一的・全体的にとらえることだ。簡単に言えば、それをそれだと捉える事、同定することを知覚という。

たとえば、リンゴの特徴といえば一般的に、赤い・丸い・ツヤツヤしてるなどの数々の特徴がある。これらの数々の刺激/情報を感覚(五感)から受け取って、それらの刺激/情報を1つにまとめて「リンゴだ」と捉えることを知覚という。

それはまるでプラモデルをつくりあげるのに似ている。プラモデルは数々の部品があり、それらを組み立てて、1つのものが出来上がる。同様に知覚するというのは、数々の部品を組み立てて、1つのものとして捉えるのだ。

これを人間は、無意識かつ一瞬でやっているので、普段は意識されることはない。

参考:感覚と知覚と表象と認知の違い

合理機能(思考-感情)で、私が合理機能というとき、それは判断機能とか認知機能と同様の意味を持つ。また非合理機能(感覚-直感)というとき、知覚機能と同様の意味を持つ。

 

■合理機能が優勢か、非合理機能が優勢か

ユングによれば、人によっては、この合理機能が非合理機能よりも強く気質に影響する人もいれば、その逆の人もいるという。ユングは、優れたほうの機能をその人の主要機能(優越機能)と呼び、劣ったほうの機能を補助機能(劣等機能)と呼んで区別した。

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たとえば、この図でいえば、主要の心理機能が「思考」であって、補助機能として「感覚」と「直感」が挙げられる。劣等機能が「感情」だ。

主機能が思考タイプなら、補助は感覚か直感。
主機能が感情タイプなら、補助は感覚か直感。
主機能が直感タイプなら、補助は思考か感情。
主機能が感覚タイプなら、補助は思考か感情。

したがってユングは実際には次のように16のタイプに分けて考えている。

内向(主-補) 内向(主-補) 外向(主-補) 外向(主-補)
内向感覚・思考型 内向感覚・感情型 外向感覚・思考型 外向感覚・感情型
内向直観・思考型 内向直観・感情型 外向直観・思考型 外向直観・感情型
内向思考・感覚型 内向思考・直観型 外向思考・感覚型 外向思考・直観型
内向感情・感覚型 内向感情・直観型 外向感情・感覚型 外向感情・直観型

ここまではいいだろうか。主要機能+補助機能があるということだ。

MBTIではこれらの心理機能4つすべてを表記している。

たとえば、ESTJ型であれば・・

優勢(主要/第一機能) 外向的思考 Te
補助(補助/第二機能) 内向的感覚 Si
代替(補助/第三機能) 外向的直観 Ne
劣勢(劣等/第四機能) 内向的感情 Fi

また特徴としては外向→内向→外向→内向、あるいは、内向→外向→内向→外向というようになっている。

 

■外向と内向について

外向Eと内向Iは多くの人が解釈の間違いを起こしている。たとえば、内向的な人は無口だとか、外向的の人は社交的であるとかだ。そういった特徴は内向と外向の本質ではない。

ユングが言ったのは外向と内向というのは「エネルギーの方向性」である。本質はエネルギーが内向きなのか、外向きなのかである。

「エネルギ―とはなにか?」それは意思や意図のような心から湧き出るものだ。外向的ならばそのエネルギーが外に向かっていて、内向的ならばそのエネルギーが自分に向かっているということ。

簡単に誤解を恐れず言うなら「みんなやっているから私もやる」これが外向的な気質である。一方で内向型は「私がやりたいからそれをやる。」なのだ。

客観的か主観的かに似ている。外向的な態度は、迫りくる現状や現実に、つまり環境にたいして自分を適応させるのが上手だ。

たとえば、大学に行って卒業して働く。多くの人がそれをしている。

でも、なぜだろう?
誰が決めたのだろう?
常識だから?

それはつまるところ、迫りくる現実に自分を上手に適応させている外向的態度に過ぎないのだ。それは素晴らしい能力だ。

一方で内向的は「自分がそうしたい」と思わない限り、外部の環境に自分を合わせることをしない傾向にある。

外向的は上手に外部の環境に自分を合わせる事ができる。それを内向型タイプから言わせると、自分の意思や意見や考えがないように思ってしまう。

「なぜ彼らは辞めたい辞めたいと言いながら仕事をしているんだろう…?」それは外部に環境をうまく適応できない内向タイプの疑問である。

逆に外向的なタイプから見れば、内向型の世間がどう思おうが我が道を行く態度を見て、変人とか頑固とかコミュ障と陰キャだとか思うのだ。

エネルギーが外部の環境に向かっているがために、自分を環境に合わせやすいのが外向的であり、内向型はその環境に自分を合わせるのが苦手なのだ。なぜならその環境が必ずしも自分の意思ではないから。

外向と内向はエネルギーの方向の違いだ。

 

■合理機能と非合理機能について

ユングは思考・感情を合理機能として、直感・感覚を非合理機能とした。

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合理と非合理というのは、合理が判断(意味/解釈)という「認知機能」に対して、非合理が判断を加えない「知覚機能」という意味だ。

恐らくだが、これは認知心理学でいう情報の入力(インプット)~出力(アウトプット)のモデルで説明できると思われる(下記の図は単純だがわかりやすいため使う)

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まず人は外界を理解するときにありとあらゆる刺激/情報に晒される。それらの外界の情報はまず目や鼻や口や耳や体などの感覚機能で受け止められる。そのあとに、それが何かを知覚する。

知覚したあとに続けて、その刺激/情報が何かの意味があるか、好きか嫌いかなどの認知的(意味の解釈など)な判断を下すという流れだ。つまり知覚は刺激のインプットであり、認知はそのインプットされた刺激/情報を解釈して加工するという役割がある。

料理で例えてみよう。ここに人参があるとする。

その人参は何もしなければ単なる人参(刺激/情報)である。この人参を切ったり熱したりする前の素材の状態―つまり何も加工されていない状態―これこそが知覚というイメージだ。

その後に、その人参を切ったり、煮たり、焼いたり何らかの加工を加えるとする。これが認知機能の働きだ。

同様に何らかの刺激/情報(素材)を受け取り、素材そのまま受け取る知覚が優位なのか、素材に対して加工を加える認知機能が優位かは個人差がある。

ユングは、非合理機能が主要機能な人は知覚優位であり認知(刺激/情報の解釈や判断)は補助的なものであるとした。逆に主要機能が認知機能であるなら、補助が知覚機能だとした。

つまり、外界の刺激/情報に対して、合理機能が主要(優位)か、非合理機能が主要(優位)か、どちらが強いのかで分けられるとした。

 

■感覚と直感の非合理機能について

非合理機能を説明する前に、認知心理学では刺激/情報の受け止め方、すなわち知覚の仕方にはトップダウン式の処理と、ボトムアップ式の処理の仕方があるとされている。

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トップダウン処理というのは、大雑把で概念的で抽象的であり本質的であり細部を見ない。逆にボトムアップ処理というのは、五感的であり、詳細で、具体的で、細部を見る。

恐らくだが、感覚機能→ボトムアップ処理で、直感機能→トップダウン処理だと思われる。

 

感覚機能について(ボトムアップ処理)

感覚機能というのは、あるがままを感じる機能だ。素材を素材のまま受け取る機能のことである。例えば、以前とある人にお土産でゴマのチョコレートをあげたことがある。その人に感想を聞いたらこう言われた。

「ん~・・・ゴマって感じですね」

これは外界の刺激/情報に対して、素材のまま受け取っている。そこに加工(意味解釈を加えず判断もしない)はない。したがって、その人はそのままの風味(感覚で感じたあるがままの刺激/情報)を言ってるため、このケースでいえば主要機能は感覚だと思われる。

感覚機能というのは、五感で感じたままの受け止め方をする。刺激/情報に対して、認知機能によって加工(感情で解釈したり、思考で分析したり)を働かせない。

あるがまま、そのまま、ただただ刺激/情報を受け止める。それが感覚機能だ。

たとえば「美味しかった❤」とか「どこで買ったの❓」とか思うのは感情や思考の働きであって、感覚機能は単に刺激/情報(素材)を刺激/情報(素材)とて、あるがまま受け止める。

たとえば天気をみれば、「雲がある」「お日様がポカポカしている」「晴天だ」といった感じだ。まさにあるがまま、そのままの外界の情報=現実を受け止める。感覚機能には感情こそないが、快/不快という原始的な感情の種をもっている。

それゆえに五感で感じる快不快に対して敏感である。

感覚機能が優位であると五感に対する物や事-ファッション、グルメ、スポーツ、風景や絵画など-目で見たり舌で味わったり身体を動かしたり、そういった五感に対して快不快を感じやすいのだろう。

また処理がボトムアップ式なので、刺激/情報に対して詳細に受け止めて1つ1つ丁寧に情報を処理する傾向にある。そのため処理が遅くなりやすく、また、どうしても細部が気になってしまうきらいがあると思われる。

たとえば、統計資料の数字の抜けや漏れ、文字の間違いとか返還ミスとか細部が気になってしまうのもそのためだ。

 

直感機能について(トップダウン処理)

直感機能というのは刺激や情報に対して、閃きや勘を働かせる機能である。ある刺激/情報をヒントに全く別の事をイメージする。

それは合理的に何かを考えたり、感じたりするわけでなく、それらを飛び越えて、アイディアが降ってくる。まさに「エウレカ(Eureka)!」なのだ。

 

当時、ギリシア人の植民都市であったシラクサの僭主ヒエロン2世が金細工師に金を渡し、純金の王冠を作らせた。ところが、金細工師は金に混ぜ物をし、王から預かった金の一部を盗んだ、という噂が広まった。

そこで、ヒエロンはアルキメデスに、王冠を壊さずに混ぜ物がしてあるかどうか調べるように命じた。アルキメデスは困り果てたが、ある日、風呂に入ったところ、水が湯船からあふれるのを見て、その瞬間、アルキメデスの原理のヒントを発見したと言われる。

このとき、浴場から飛び出たアルキメデスは「ヘウレーカ(希: ΕΥΡΗΚΑ)、Eureka、ヘウレーカ」(分かったぞ)と叫びながら裸で走っていったという伝説も残っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アルキメデスの原理

 

そう、閃いた!ってやつ。なぜ閃きが起こるのかというと、過去の経験や知識など点と点で存在したものが突如、線で繋がるためだ。

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直感機能が優位であると、こうした閃きが降ってくる。リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したニュートンは、過去の経験や知識-点と点が-が線で繋がったのだ!

これを外から見ている他人は、その内部処理が見えないため、話が理解できない。ゆえにぶっ飛んだアイディアだとか、論理の飛躍だとか言われるのだと思う。

それはまさに階段を3段や5段飛ばすようなものなのだ。
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階段の1段目から順々に理路整然と思考するのではなくて、それを飛び越えて、突如として1段目から5段目に登るようなものだ。思考機能が補助として働かないと、この過程をうまく説明できないため、論理の飛躍だとか思われる。

このように非合理機能とは、外界の刺激/情報に対して、認知機能を加工を加えないことが特徴だ。そして、非合理機能は刺激/情報の知覚機能なのだ。

また直感機能はトップダウン式なので、どうしても細部を詳細に処理するのが苦手である。ゆえに細かい事は気にしない傾向にある。

 

■思考と感情の合理機能について

一方で、外界の刺激/情報に対して、何らかの意味解釈を加えて判断する機能が合理機能だ。合理機能は認知機能とか判断機能とも言われる。刺激/情報という素材に対して、感情的加工、思考的な加工を行うのだ。

ここらは言葉通りで分かりやすいので、あまり説明をつけ加えない。

 

思考について

刺激/情報に対して「なぜ?」とか「その意味は?」とか「良し悪し」といった思考を働かせる。思考というのは類推、理解や解釈、論理的思考、問題解決などを指す。

 

感情について

刺激や情報に対して共感や感情を働かせる。つまり刺激や情報に対して気持ちを働かせるのが得意だ。私の劣等機能でもある。私のような人間は「感情とは何か?なぜそんな気持ちを持つのか?」と考えてしまう。

思考系の男と、感情系の女の典型的な会話を載せておく。笑

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男は思考により問題解決をしようとして、女は共感をしてもらいたいと言いたいのだろう。

まぁ、この図は本質的にちょっと間違っているが・・女の人も本当に困っているときは助けてもらいたいし(=問題解決してもらいたい)、どうでもいいときは共感してもらいたい。

それをうまく表現したこの女性のTweetは素晴らしいと思った。

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ここまでで、外向と内向、それに、認知(判断/合理機能)と知覚(非合理機能)の説明が終わった。さてようやく本題に入っていこう。大事なのは「一体、合理機能Jと非合理機能Pのどちらが優位なのか?」ってことだ。

 

ユングによれば、人によっては、知覚機能が判断機能よりも強く気質に影響する人もいれば、逆の人もいる。ユングは、優れたほうの機能をその人の主要機能(優越機能)と呼び、劣ったほうの機能を補助機能(劣等機能)と呼んで区別した。

したがって、同じ気質要素を持っていても、どちらの気質が主要機能になるかによって、気質は異なってくる。例えば「外向感覚・思考型」(例えばイタリア人)は一般に明るいタイプとなり、「外向思考・感覚型」(例えばフランス人)は一般に重厚なタイプとなる。

http://books.cccmh.co.jp/list/detail/2112/

 

知覚機能Pが優位なのか、非合理機能Jが優位なのかで話は全く変わる。そこで最初に話した問題点であるJ(判断=認知=合理)とP(知覚=非合理)に話は戻る。

 

ユング自身はタイプを記述するためにJ-Pの指標を使用しませんでした。J-Pインジケータ(すなわち、4文字のタイプ指定の最後の文字)は、Myers-Briggs*創始者によって、タイプをラベリングするための一種の簡略表記の方法として追加されました。

実際には、J-Pラベルは、特定のタイプの機能スタックにおける第1の外向機能が判断機能(TeまたはFe)か知覚機能(NeまたはSe)を単に示すだけです。

https://mbti.jp/ip-ij/

 

JとPは合理機能か非合理機能の特定をするという意味で使われる。そのため、Jと診断された人なら、合理機能(感情-思考)が優位であるはずだし、Pと診断された人なら、非合理機能(感覚-直感)が優位であるはずだ。

 

■MBTIの最大の問題点

それで、MBTIの問題点の議論にうつる。それはMBTIの最大の問題点はこのJとPの使われ方が、内向的の場合、逆になっているということ。

例えば、INFPの場合は・・・

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

となっているのだが、よく見ると主機能が内向的感情になっている。しかしP型は知覚優位である。つまりPの意味することは非合理的態度であって、非合理が優位なはずである。

よって本来は主機能が非合理機能である直感が先に来るはずなのだ。それに加えて内向なのだから、本来の表記としては

優勢 内向的直感(Ni)
補助 外向的感情(Fe)
代替 内向的思考(Ti)
劣勢 外向的感覚(Se)

こうしなければならない。JとPは、合理機能が優位か、非合理機能が優位なのかという事を指し示すが、内向的の場合に限り、その主機能の逆転現象が起きて、本来のユングの定義と矛盾する表記になっていることが最大の問題だ。

この矛盾に関して同様の疑問を持つ人を見つけた。

 

私はINFPだ。

向性: I (内向)
知覚: N (直観)
判断: F (感情)

ここで「外界へ接する際に判断的機能を使うか、知覚的機能を使うか」を示すJP指標を見ると、P(知覚的態度)となっている。

つまり、外向に対しては、知覚機能の直観を使っている。

ところが、私は内向型であるから、主機能は直観ではない。直観は第二機能であり、主機能は、判断的機能であるところの感情ということになる。

書いてみたら、またわかんなくなった。なんでこれでいいのか。

例えば私はきっと「内向・直観・思考」型だろうな、と考えた。そして、MBTIも、それをそのまま使ったものだと思っていた。

が、ちょっと違う。ということが、だんだんとわかってきた。

https://larch.at.webry.info/200511/article_11.html

 

そうMBTIでは、内向型にだけ対してPとJの使い方に明らかな矛盾が生じているのだ。なぜだろうか?MBTIいわく・・

 

タイプの最後にあるすべてのJまたはPの文字は、判断機能または知覚機能のいずれかを外向化していることを意味します。J型はその決定(判断)を外向化し、P型はその決定(判断)を内向化します。

https://mbti.jp/judging-perceiving-cj/

 

どうやらJとかPとかってのは、判断か知覚を外向化していることを意味するらしい。ゆえに内向的(Iタイプ)は外向的(Eタイプ)と違ってJとPの意味が異なる。

内向主体のINFPでなく、外向主体のENFPはどうなるだろうか?

優勢 外向的直観 Ne
補助 内向的感情 Fi
代替 外向的思考 Te
劣勢 内向的感覚 Si

外向型に関してはPの知覚優位が第一機能(=優勢)と素直に来ている。

しかし内向タイプのINFPになるとどうだろうか。

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

突如として、Pの知覚優位のはずが、認知機能が第一機能(=優勢)となる。どういうことだろうか??外向型の場合は素直にJとPの意味はあっている。しかし内向型になると、JとPがたちまち入れ替わる逆転現象が起きる。

 

この矛盾を深く追求していく。

 

■第1の外向機能がJとPを示すという意味

 

ユング自身はタイプを記述するためにJ-Pの指標を使用しませんでした。

J-Pインジケータ(すなわち、4文字のタイプ指定の最後の文字)は、Myers-Briggs(*創始者)によって、タイプをラベリングするための一種の簡略表記の方法として追加されました。

実際には、J-Pラベルは、特定のタイプの機能スタックにおける第1の外向機能が判断機能(TeまたはFe)か知覚機能(NeまたはSe)を単に示すだけです。

https://mbti.jp/ip-ij/

 

ここから読み取れることは次の2つ。

①JとPは判断が優位か、知覚優位かを示す。
つまりユングの言う知覚か判断のどちらを主要機能として使うかを判定している。

②こちらが大事。そもそもの前提として、
合理/判断Jも非合理/知覚Pも第一機能は外向的だと仮定しているということ(なぜ?)

 

ここで当たり前かのごとく、JとPの第一を外向機能だと定めているのだ。

 

J-Pラベリングシステムは実際に外向的タイプにとってうまく機能します。なぜなら、最初の彼女らの外向的機能は彼女らのdominant function(第一機能)だからです。

したがって、例えば、ENFPを知覚タイプまたはENTJを判断タイプと呼ぶことに混乱はありません。これは、これらのタイプの主な動作モードを非常に正確に表しています。

https://mbti.jp/ip-ij/

 

外向的なタイプにとって、Pは知覚で主要機能となり、Jは判断が主要機能となりえる。これはユングの定義どおりとなる。
さて問題は内向タイプだ。

 

しかし、内向的タイプの場合、J-Pラベルは大きな混乱と誤解の原因となることがあります。

これは、内向的タイプの第1の外向的機能は、dominant function(第一機能)ではなくauxiliary function(補助機能=第二機能)という事実によるものです。

このため、IPとIJのJ-P指定は、主要な機能モードを記述することができません。すなわち、IPの主な動作モードは判断機能(TiまたはFi)であり、IJの主な動作モードは知覚機能(SiまたはNi)です。

https://mbti.jp/ip-ij/

どうやら内向だと第一に外向じゃないから、ルールと合わないということ。ここで(無理やり)ルール通りの表記をするために、形式表現の矛盾、逆転現象が発生してしまった。

そもそもの前提として、JとPは前提として外向機能に使われていると仮定していることだ。だから内向型に関しては、Pの知覚とJの判断が、ひっくり返って表記されているのだ。

例えば、INFPならばP(知覚)で、主はIの内向、Pの知覚優位ということなので

本来は・・・

優勢 内向的直感(Ni)
補助 外向的感情(Fe)
代替 内向的思考(Ti)
劣勢 外向的感覚(Se)

でないといけないところを、MBTIでは現状として・・

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

このように表記している。

本来はPの知覚が主要/優勢であれば、Jの感情が第一の主要/優勢として先に来るのはユングの定義と矛盾する。それなのに、なぜか内向的に限り、第一機能が、Jの判断である感情と逆転現象が起きている。

またINFJだとどうなるだろうか?MBTIの現状としては、このように表記されている。

優勢 内向的直観 Ni
補助 外向的感情 Fe
代替 内向的思考 Ti
劣勢 外向的感覚 Se

もうおわかりだろう。Jは認知機能なので、知覚機能である直感が先に来るのは、ユングの定義と矛盾するのだ。

 

■MBTIの逆転現象はなぜ起こる?

その理由は、そもそもの前提として、JとPは「外向」にだけ使われると定めているからだ。

 

タイプの最後にあるすべてのJまたはPの文字は、判断機能または知覚機能のいずれかを外向化していることを意味します。

 

内向型の場合、Iの内向が先に来てしまう。第二に外向が来る。そのため、JとPを外向第一と定めていること、ここに矛盾が発生してしまう。

・外向に対してJかPを使わなければいけない。
・しかし内向は先に内向が来てしまう。
・よって前提の矛盾が発生してしまう。

⇒そのための解消法として、第二の外向にJとP(本来のルール、前提)をあわてしまったため。そのため、内向型だけ逆転現象が起きたのだ。

くどいようだが、よく見てみよう。

INFP

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

だが、MBTIは外向第一にJとPを使うというルールがある。そのため、Pの知覚を外向に合わせて表記することによってこういった現象が起きる。PとJを前提として外向に使うこと、それを内向型にも当てはめて論理上の矛盾がないようにしたことに無茶がある。

ユングの定義どおりでいえばINFPは本来は、

優勢 内向的直感(Ni)
補助 外向的感情(Fe)
代替 内向的思考(Ti)
劣勢 外向的感覚(Se)

こうなる。

INFJだとMBTIの表記はこうだ。

優勢 内向的直観 Ni
補助 外向的感情 Fe
代替 内向的思考 Ti
劣勢 外向的感覚 Se

Jの認知機能を無理やり外向第一のルールに合わせている。

本来は・・

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

である。

 

■どうして内向型だけJとPを入れ替えてしまったのか?

個人的な意見で仮説の域を出ないのだが、恐らく論理を合わせるためだと思う。そもそもMBTIの作者たちの祖国アメリカでは外向型が良しとされてるし、それに狩猟民族である西洋人は外向型人間が多い。恐らく典型的な白人の比率で言えば、7~8割が外向型ではないだろうか?(偏見だが)

そのため大多数の人間が外向型であるために、「最初からJとPを外向第一に使おう」ってなったのではないだろうか。

論理の世界では、論理の矛盾は許されない。したがって前提が違えば論理が成り立たなくなる。そこで少数の内向型は大多数の外向型の論理上のルールに合わされた結果、今のような表記になっているのではないだろうか。

つまり、内向型の場合は、MBTIの表記通りではないということだ。

INFPは・・MBTIの現状として

優勢 内向的感情 Fi
補助 外向的直観 Ne
代替 内向的感覚 Si
劣勢 外向的思考 Te

となっているが、これは間違い。そもそも前提が間違ってるので。

つまり本来のINFPは・・

優勢 内向的直感(Ni)
補助 外向的感情(Fe)
代替 内向的思考(Ti)
劣勢 外向的感覚(Se)

こうなる。外向型の人はあってるからそのままで問題ない。それなのでMBTIの内向型に関して表記を改善しようと思う。

 

■MBTIの本来の内向的表記

さて、内向的に関してだけ、ユングの定義通りの表記に改善する。つまり真の表記は右側なのだ。主要機能が違えば当然、外界に対しての意味の受け取り方や行動表出といった諸々が変わってくる。

それほど重要なことなので、全て直して簡単にコメントを入れていく。各タイプのコメントに関しては、透明のウイルスさんのサイトを参考に(というかモロに)載せさていただく。ありがたし。

 

ISTJ型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的感覚 Si 内向的思考 Ti
補助(補助第一機能) 外向的思考 Te 外向的感覚 Se
代替(補助第二機能) 内向的感情 Fi 内向的直観 Ni
劣勢(劣等機能) 外向的直観 Ne 外向的感情 Fe

ISTJとISTPとで心理機能がテレコに入れ替わる。

内向的思考が主機能なのでまず考え込む。外向的感覚が副次機能なので、考えこんだら行動だ。行動して得た経験から創造性を膨らませるのが、三次機能の内向的直観。外向的感情が劣等機能なので、他人の感情に配慮するのが苦手。苦手だけれど、何かしなければと思い、変化球(Ti-Se)を繰り出す。考え込んで得た洞察は、とにかく行動に回します。

参考:繊細で粗野、ISTP

 

ISTP型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的思考 Ti 内向的感覚 Si
補助(補助第一機能) 外向的感覚 Se 外向的思考 Te
代替(補助第二機能) 内向的直観 Ni 内向的感情 Fi
劣勢(劣等機能) 外向的感情 Fe 外向的直観 Ne

内向的感覚(Si)は、過去の事例や経験に基づいて物事をみる志向です。高尚な感じで行くと歴史とか、卑近な感じでいうと個人の経験とか、そういうのですね。細かいデータ集めやルーチンワークが得意なので、科学の分野から地方自治体の職員まで、手広くカバーしています。日々細かく集め自分で処理したデータ(Si)を、一般的な理論(Te)にあてはめて、好き嫌い(Fi)で分類する、という流れです。そんでもって、J型なので、こつこつ積み重ね、朝は6時起床・夜は11時に寝る、みたいな、規則という名の規則みたいな生活を送っています。受験勉強向きの性格、といえばわかりやすいでしょうか。

参考:ISTJを科学する

 

ISFJ型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的感覚 Si 内向的感情 Fi
補助(補助第一機能) 外向的感情 Fe 外向的感覚 Se
代替(補助第二機能) 内向的思考 Ti 内向的直観 Ni
劣勢(劣等機能) 外向的直観 Ne 外向的思考 Te

ISFJとISFPの心理機能はテレコに入れ替わる。

野性的嗅覚を失わない唯一のMBTIタイプ、それがISFPです。Fiが主機能ですので、本人が楽しいかどうか、好きか嫌いかが、ほとんどの意思決定を左右しています。いいな、やりたいな、と思っていることは、Seつまり現実で体験できる必要があります。そして体験学習を通して、あれもいいなこれもいいなと、Ni的に興味が移っていきます。習慣がないのがISFPの人たちの目立ったところかもしれませんね。劣等機能が外向的思考なので、計画性をもって何かを実行するのは大の苦手です。

参考:ISFPは自然児だ

 

ISFP型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的感情 Fi 内向的感覚 Si
補助(補助第一機能) 外向的感覚 Se 外向的感情 Fe
代替(補助第二機能) 内向的直観 Ni 内向的思考 Ti
劣勢(劣等機能) 外向的思考 Te 外向的直観 Ne

 

内向的感覚が主機能の人たちは、わかりやすく知的でいい子っぽいです。みんなにわかっていることをちょっとだけ新しい切り口で言えるというのは強み。なぜかって?真に創造的なことをすると社会の手で殺されますからね。近視眼的な分析と情緒的なハーモニーの積み重ねというのは驚くほど人々の理解を得られるものです。

参考:ISFJは守ることが生きがい

 

INTJ型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的直観 Ni 内向的思考 Ti
補助(補助第一機能) 外向的思考 Te 外向的直観 Ne
代替(補助第二機能) 内向的感情 Fi 内向的感覚 Si
劣勢(劣等機能) 外向的感覚 Se 外向的感情 Fe

INTJはINTPと機能がテレコに入れ替わる。

 

INTPは独自理論の構築(Ti)→理論修正の可能性を検討(Ne)→イレギュラーな測定値を想定(Si)という感じ。あらゆるものを例外なく完全にする検討(外向的直観Ne)をしているので、何かを修正することにかけては右に出るものはいません。とくに、今ある問題を解決することにかけては並外れた修正力を発揮します。

参考:終わりのない合理主義者INTP

 

INTP型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的思考 Ti 内向的直観 Ni
補助(補助第一機能) 外向的直観 Ne 外向的思考 Te
代替(補助第二機能) 内向的感覚 Si 内向的感情 Fi
劣勢(劣等機能) 外向的感情 Fe 外向的感覚 Se

 

内向的直観(Ni)が主機能だから、ひらめきでドドーンっといく。外向的思考(Te)が副次機能だから、ひらめきと科学的(客観性のある)データを対照させる。そしてそれが三次機能の内向的感情的(Fi)にお気に入りなら、継続してこつこつと取り組み始める。外向的感覚(Se)が劣等機能だから、現在の事情や情勢を無視した興味関心に取り組む。

参考:INTJは千差万別だよ

 

INFJ型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的直観 Ni 内向的感情 Fi
補助(補助第一機能) 外向的感情 Fe 外向的直観 Ne
代替(補助第二機能) 内向的思考 Ti 内向的感覚 Si
劣勢(劣等機能) 外向的感覚 Se 外向的思考 Te

INFJとINFPの心理機能はテレコに入れ替わる。

INFPとは神様になりたい人たちです。だからこそ稀有な芸術家がこのタイプから出てきます。神であるためには無知である必要があるのです(Ne)。自分の知らないものとは戦わなくていい(Te)。ああ、あれは知らなかった、いや知るという行為すらまだなかった(Si)。そして、戦わないためには自分の世界を限定する必要があり、その限定さえ完成してしまえば永遠の無垢という、主観的実感が与えられる(Fi-Si)

参考:INFPというカミサマ

 

INFP型

MBTIの誤用表示 定義通りの表記
優勢(主要機能) 内向的感情 Fi 内向的直観 Ni
補助(補助第一機能) 外向的直観 Ne 外向的感情 Fe
代替(補助第二機能) 内向的感覚 Si 内向的思考 Ti
劣勢(劣等機能) 外向的思考 Te 外向的感覚 Se

INFJの男は偽善者がとても多い。主機能を見ていこう!Niだから、何に関してもまず本質的で未来的。そして、Feだから、周りの意見がすべての基礎、というか論拠。Ni-Feだから国家・世界規模の価値観とかを土台に、Tiする。つまり独自に考える。ともすると独善的になる。だって現代(Se)のみんな(Fe)が納得する本質的な価値感(Ni)が土台だから、結論出てるでしょうってことです。Seが劣等なので、現在を考慮に入れるのが苦手。

参考:サイコ人格者INFJ

 

■最後にお願い。

どうして今までこのことに気づかなかったのだろうか。また多くのサイトで指摘されていない事実だと思う。正しい情報を伝えたいと思う。

そしてこの記事を書くのに朝の11時から書き始めて、今は17:54分だ。かれこれ7時間くらいは修正したりで時間がかかっている。もし、この話が少しでも良いと感じてもらえたら、あなたのTwitterやFacebookやブログ等でURLつきで紹介してもらいたいと思う。

よろしくおねがいします。

 

参考リンク:

無料性格診断テスト | 16Personalities
MBTIとは – 日本MBTI協会
MBTI – ウィキペディア
MBTI×パーソナリティー
透明のウイルス
MBTI性格タイプ論の視点から世界を覗こう

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